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ジョンくんのお話

まだ、動物愛護センターができる前の動物管理所から引き出し保護をした、ブリ谷ジョン君のお話です。
しっぽを応援して下さる皆様に、ボランティア活動の先に、こんなに穏やかな余生を過ごすことのできた病気持ちの老犬の保護わんちゃんがいた事をお伝えできればと思い、記事に致しました。

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2017年1月の終わりころ、動物管理所に搬入された成犬がいました。
飼い主のおじいさんが亡くなり、他の家族も引き取らなかった、といった経緯でした。

管理所時代ですから、家族の飼育放棄の場合は私たちの目に触れることもなく殺処分、ということがほとんどだった頃。
ですがとても性格がよく、綺麗で、大切に飼われていたのでは・・・と
当時の職員さんもこのまま処分というのは苦しかったのでしょう、私たちに
「こんな子がいるんだけど・・・」と声をかけてくれ、私たちは管理所に出向きました。
わんこに会って私たちも同じ思いでした。
話し合いの結果、預かり担当も決め、引き出すことに。

成犬4


まずはいつもの健康診断へ。
そこでいろーーーーーんな病気が分かったのでした。

それでも、できる限りのことをやろうと声掛けをしたり
ブログや新聞に飼い主募集を掲載したりして
新しい飼い主になって下さる方を必死にさがしましたが、簡単に見つかるはずはありません。

それを知って里親になって下さったのは、とある障がい者施設の方達でした。
とても明るく優しい動物好きな社長様をはじめ、施設の皆様と大変ありがたいご縁が繋がりました。
施設がお休みの日は、施設責任者のご家族様で一緒に散歩に連れて行ってくれていたそうです。

実はこちらの施設には、ジョン君より以前の2014年2月に
右目の悪い柴犬のよっちゃんの里親になって下さったご縁がありました。
もう感謝しかありません・・・

よっちゃん1

ジョン君とはオス同士。
初めはよっちゃん先輩とガウガウケンカしてしまったり…。
でも徐々に仲良くなって、施設の皆さんが作ってくれた2匹の小屋もお隣同士になりました(^^)

ジョン君の譲渡から1年後のお便り
「嬉しいお便り」

おそらくブリタニースパニエルという犬種、そしてじいちゃんが付けていた名前ジョン
それで保護中に私たち、ブリ谷ジョン君、というふざけた名前で呼んでいたのを、そのまま変えることなく可愛がっていただいていました


譲渡から2年半が経ち、先日、施設の方から連絡を頂きました。

「9月28日に、ブリ谷ジョン君が亡くなりました。
今年に入り、血尿が何度か出たり、動けなくなったりしていたのですが、その都度持ち直していました。
今日は、朝の散歩から帰って立てなくなり
病院に行って帰ってきて
1時間後にいつもお世話をしている男の子に見守られ、息を引き取りました。
その後、いつもいた小屋の近くにお墓を作り、奉納しました。
皆んなや、よっちゃんの側なので見守ってくれると嬉しいです。
皆んなに毎日、お世話をしてもらい、ここでの生活は、良い犬生だったかなと思います。

いつも病院に一緒に行っていた利用者さん、看取った男の子など、
ジョン君と関わった人達が、心からジョン君の死を悲しみ泣いていました。
ジョン君幸せです。
施設で、このような経験が出来る事、改めて素晴らしいと思いました。」


素晴らしい環境の中、皆さんの愛情、そして元気をもらって
ジョン君は心臓や肝臓が悪いと思えないくらい元気に、そして沢山の方に甘えて
2年半もの余生を過ごす事ができました。

2回目の冬には立派な毛布を用意してくれたり、よっちゃんも寒がるジョン君を温めようとくっついてくれていたそう…。
お顔の白くなったよっちゃん、仲良くしてくれてありがとうね。

よっちゃん2

ジョン君やよっちゃんの小屋のお隣にあるベンチの上には
いつも皆さんがジョン君をブラッシングしてくれるブラシ、
手作りのお墓には皆さんが畑で花を咲かせたヒマワリがありました。
こんなに可愛がってもらえてたんだね。

ジョンくん


ジョン君、幸せだったね。よく頑張ったね。安らかに眠ってね。

お世話担当の方や可愛がって下さった施設利用者の皆様
たくさんの愛情を注いでいただき本当にありがとうございました。


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おおいた動物愛護センターが開所してから、管理所の時代に比べ、
一時的に収容保護できる犬・猫のスペースは増えました。
しかし、保護できる頭数には限界があります。
テレビや新聞でご存知の方も多いかと思いますが、今、センターでは特に猫が一般の方からの持ち込みが増え、センターの収容能力を超え、殺処分数が増えました。

そして、収容された動物達がセンターから出られる方法は三つ。
飼い主からのお迎え、
譲渡などで新たな飼い主さんと出会う、
そしてもう一つが…殺処分の判断をされる。

私たちボランティアは全ての命に手を差し伸べてあげる事はできません。
残念ながら犬の殺処分も続いています。

今回ご紹介した、きっと子犬の時から誰かが飼っていたジョン君やよっちゃん。
ハンデがでたり、高齢になってから手離された犬達です。
そんな犬達が新たな飼い主さんと出会える可能性は、センターができてからも変わらず困難な状況です。
私たちもリスクのある子たちを前に悩む日々が多くなりました。

どうか、しっぽのはえた小さな家族を最後までお世話してあげてください。
その当たり前の事が、身近にできる動物愛護活動であって、私達ボランティアへの最大のご協力です。
そして、皆さまからの応援やお声をかけていただける事が、あたたかいご支援となっています。
ありがとうございます。

ジョン君が亡くなったことは悲しい知らせでしたが、幸せに生きぬいた最後の2年半を思い、頑張る気力をもらいました。
ジョン君のような奇跡を信じてこれからも活動していきたいと思います。

コメント

ヨヨヨって涙が、でもジョンくんきっと幸せでしたよね。

ありがとうございます

くうちゃんのお兄ちゃん
はい、施設の方からの知らせ
何度読んでも涙が出ますね・・・・
当時のどうしようか・・・という不安と、引き取りを申し出て下さり譲渡に伺った時の事を今でも鮮明に思い出します。
手を差し伸べて下さる方がいること、本当に感謝しかありません。
ジョン君は本当に幸せでした。

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